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鏡を見るたびに気になる、目の下のどんよりとしたクマや細かなシワ。コンシーラーで隠しきれなくなったエイジングサインに対し、「切る手術には抵抗があるけれど、根本から改善したい」と願う方は少なくありません。
そんな目元の悩みに応える治療として、近年注目を集めているのがリジュラン注射です。本記事では、リジュラン注射がなぜ目元の若返りに有効なのか、そのメカニズムから具体的な効果、ダウンタイムまでを医学的視点に基づき詳しく解説します。
第1章. リジュラン注射とは

リジュラン注射は、単に溝を埋めてボリュームを出す従来のフィラー(注入剤)とは一線を画す、肌育を目的とした治療です。肌そのものの再生力を高め、土台から立て直すというアプローチが、多くの患者さんに支持されています。
1-1. リジュランの働き|ヒアルロン酸注射との違い

リジュランの主成分は、サーモンのDNAから抽出されたポリヌクレオチド(PN)という物質です。このポリヌクレオチドが真皮層に注入されると、皮膚の構成成分を作る「線維芽細胞」を強力に活性化させます。
多くの患者さんから「ヒアルロン酸と何が違うの?」という質問をいただきます。ヒアルロン酸は水分を保持して「物理的に膨らませる」役割を担いますが、リジュランは、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、皮膚の自己再生を助けるのが最大の特徴です。
臨床の現場でも、ヒアルロン酸注入後に生じやすいチンダル現象(皮膚が青白く透けて見える現象)を避けたい方や、不自然な膨らみを好まない方に、この自然な再生プロセスを持つリジュランを提案することが多くあります。自己組織を再構築するため、肌の厚みが増し、健康的な弾力が蘇るのが魅力です。
1-2. 目元専用の製剤「リジュランアイ」とは
リジュランシリーズの中でも、目元の薄い皮膚に特化して開発されたのがリジュランアイです。
通常のリジュラン(リジュラン・ヒーラー)に比べて粘度が低く、サラサラとした質感に調整されています。これにより、皮膚が非常に薄くデリケートな目元に注入しても、ボコボコとした不自然な凹凸ができにくいというメリットがあります。
また、粒子が細かいため、まつ毛のキワ付近まで丁寧に注入することが可能です。当院に相談に来られる40代〜50代の方の中には、「目尻の細かいシワをピンポイントで改善したい」というご要望も多いですが、リジュランアイであれば、そうした繊細な部位へのアプローチもスムーズに行えます。
第2章. 目の下にクマやたるみができる3つの原因

効果を正しく理解するためには、なぜ目の下にトラブルが起きるのかを知る必要があります。目元は全身の中で最も皮膚が薄く、わずか0.5mm程度しかありません。そのため、加齢や環境の変化による影響がダイレクトに現れやすい部位なのです。
2-1. 加齢によるコラーゲンの減少
20代後半をピークに、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンは徐々に減少していきます。土台が緩むことで皮膚は薄くなり、支えを失った目元には「たるみ」や「シワ」が生じます。
多くの症例を見ていく中で感じるのは、特に50代以降の患者さんにおいて、皮膚の「痩せ」が原因でクマが目立っているケースが非常に多いという点です。真皮層が薄くなると、すぐ下にある筋肉や血管が透けて見えやすくなり、これが老け見えの大きな要因となります。
2-2. 肌の水分不足による乾燥
目元は皮脂を分泌する皮脂腺が極端に少なく、常に乾燥の脅威にさらされています。バリア機能が低下すると、表面に細かなちりめんジワが刻まれます。
特に冬場の乾燥した空気や、オフィスでの長時間のエアコン使用は、目元の水分を容赦なく奪います。セルフケアで高価なアイクリームを使用しても、表皮の一番外側までのケアに留まることが多く、真皮層の乾燥からくる深い悩みには限界を感じる方が少なくありません。リジュランは、この外側からのケアだけでは届かない「内部の保水環境」を整える役割を果たします。
2-3. 紫外線によるダメージ
紫外線、特にUV-A波は真皮層まで到達し、コラーゲン繊維を破壊する「光老化」を引き起こします。
日頃から日焼け止めを徹底している方でも、実は、目元のキワは塗り漏れが非常に多い盲点です。皮膚を引っ張ってまでキワに塗る方は少なく、無防備な状態が続くことで目元の老化が加速します。実際に診察を行う際も、頬に比べて目元のダメージが進行しているケースは珍しくありません。物理的な遮断が難しい部位だからこそ、内側から肌を強くするケアが必要とされるのです。
第3章. リジュラン注射が与える目の下の効果
リジュラン注射を目の下に打つことで、具体的にどのような変化が期待できるのでしょうか。主な3つの効果を解説します。
3-1. 影クマ・青クマの改善

クマにはいくつかの種類がありますが、リジュランは特に「青クマ」と「影クマ(黒クマ)」に対して有効と考えられています。
青クマ: 血行不良や皮膚の薄さが原因。PN(ポリヌクレオチド)が血管の循環をサポートし、皮膚の厚みを増すことで血管の透過を防ぎます。
影クマ: たるみによる段差の影。皮膚にハリが出ることで、わずかな段差が滑らかになり、影が目立ちにくくなります。
例えば、実際に皮膚を優しく外側に引っ張ってみて、色調がわずかに改善されるようなタイプの方は、リジュランによる「皮膚の厚みアップ」が非常に良い適応となる傾向があります。
3-2. 目元の小じわ・ちりめんじわの改善
真皮層でコラーゲン生成が活発になると、内側からふっくらと押し上げる力が働きます。これにより、笑ったときに現れる細かなシワや、目元のちりめんじわの改善が期待できます。
ここでよく比較されるのが「ボトックス」です。表情筋の動きを止めるボトックスは、シワを消す力が非常に強い一方で、「表情が不自然に固まってしまうのが怖い」と敬遠される方もいます。リジュランは筋肉に働きかけるのではなく、肌の質感そのものを向上させるため、「自然な表情を保ちながらシワを薄くしたい」という方に適しています。
3-3. 皮膚の薄さによるハリ不足・たるみの改善
「昔に比べて目元が窪んできた」「皮膚が余っているように感じる」といった悩みは、皮膚の密度低下が原因です。
リジュランによる「肌育」を続けることで、痩せてしまった皮膚が徐々に健康的な厚みを取り戻していきます。眼窩脂肪による重度の突出(目袋)を完全に消すことは手術でないと難しい場合もありますが、その周囲の皮膚を健やかに整えることで、目元全体の印象をぐっと若々しく引き上げることが可能です。
第4章. リジュラン注射が与える目の下の効果の持続期間
リジュラン注射は、ヒアルロン酸のように異物を留めて形を作る治療ではなく、自身の細胞を活性化させる治療です。そのため、効果の現れ方や持続期間には独自の特徴があります。
4-1. 持続期間|1回の施術で半年〜1年程度
リジュラン注射による効果は、一般的に1回の施術で半年〜1年程度持続する目安とされています。
特筆すべきは、その「戻りにくさ」です。ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されてボリュームが消失しますが、リジュランは肌そのものを再生・修復させるため、効果が切れたからといってすぐに元の老化状態へ完全に逆戻りするわけではありません。土台が底上げされた状態が維持されやすいため、長期的なエイジングケアとして非常に理にかなった治療といえます。
4-2. おすすめの施術頻度

リジュランの真価を実感いただくために、当院では以下のステップでの集中ケアを推奨しています。
- 集中治療期: 2〜4週間おきに合計3〜4回の注入
- メンテナンス期: 半年〜1年に1回程度の追加注入
「1回打ってみたけれど、劇的な変化を感じなかった」というお声をいただくこともありますが、これは肌のターンオーバーと細胞再生のサイクルに関係しています。1回の注入でも保水力の向上などは実感いただけますが、コラーゲン密度を高めてシワやクマを定着させないレベルまで改善するには、複数回の積み重ねが不可欠です。
臨床現場でも、3回目を終えたあたりで「鏡を見た時の目元の明るさが変わった」「コンシーラーの量が減った」と実感される患者さんが多く見受けられます。急がば回れで、細胞が活性化している間に次の刺激を与えることが、結果的にコストパフォーマンスを最大化する秘訣です。
第5章. リジュラン注射のダウンタイム
目の下は人目に触れやすく、皮膚も薄いため、ダウンタイムを気にされる方は非常に多いです。事前にスケジュールを把握しておくことで、安心して施術に臨めます。
5-1. ダウンタイムの症状
リジュラン注入直後から目の下に見られる主な症状は、ボコボコとした小さな膨らみ(点状の腫れ)、赤み、そして軽度の内出血です。
リジュランアイは粘度が低いとはいえ、真皮層に薬剤を留めるため、直後は蚊に刺されたような跡がポツポツと並びます。これは薬剤が正常に注入された証拠でもあります。また、目元は毛細血管が非常に密集しているため、どれほど慎重に処置を行っても、稀に小さな内出血(青あざのようなもの)が生じることがあります。
5-2. ダウンタイムの期間
気になる症状の持続期間については、以下のスケジュール感が一般的です。
ボコボコとした腫れ: 数時間〜24時間程度(翌朝には引いているケースが大半です)
赤み: 当日〜2日程度
内出血: 出てしまった場合、1週間〜10日程度かけて徐々に黄色くなり消失
多くの患者さんは、施術翌日からメイクでカバーして通常通り出勤されています。大切なイベントがある場合は、万全を期して1週間前までに済ませておくのが理想的です。当院では、内出血のリスクを最小限に抑えるために、針の入り口を少なくできる「マイクロカニューレ(先が丸い細い管)」の使用を選択肢として提案することもあります。
第6章. リジュラン注射のリスクと副作用
どのような美容医療にもリスクは存在します。リジュラン注射を安全に受けていただくために、知っておくべき副作用について解説します。
6-1. 赤み・内出血・色素沈着が残る
物理的に針を刺す以上、内出血やそれに伴う一時的な色素沈着のリスクはゼロではありません。
特に目元は皮膚が薄いため、血管が透けて見えやすい部位です。臨床的な傾向として、血圧が高い方や、日常的に血液をサラサラにする薬(抗凝固剤など)を服用されている方は、内出血が出やすく、色が引くまでに少し時間を要することがあります。カウンセリング時に体質や服用薬について共有いただくことで、冷却時間を長めにとるなどの適切な対策が可能です。
6-2. アレルギー反応が起きる

リジュランの主成分であるポリヌクレオチド(PN)はサーモンの精巣から抽出されています。そのため、魚に対する重度のアレルギーをお持ちの方は、念のため施術を控える必要があります。
ただし、過度に不安を抱く必要はありません。PN成分自体は人間のDNA塩基構成に酷似しており、生体適合性が非常に高いことが臨床試験等でも示されています。不純物を徹底的に排除した製剤であるため、タンパク質によるアレルギー頻度は極めて低いのが特徴です。当院でも、過去に大きなアレルギー症状を起こしたケースはほとんどありませんが、心配な方には事前のパッチテスト等についてのご相談も承っています。
第7章. まとめ:リジュラン注射が与える目の下の効果を最大化しよう
目の下のクマやシワ、たるみは、顔全体の印象を大きく左右する重要なポイントです。リジュラン注射は、一時的な「埋め合わせ」ではなく、あなた自身の肌の再生力を呼び覚ますことで、根本的な若返りを目指せる優れた治療法です。
リジュラン注射の目の下への効果を最大限に引き出すためには、以下の3点が重要です。
- 目元専用の「リジュランアイ」を選択すること
- 推奨される頻度(2〜4週間おきに3〜4回)を守ること
- ダウンタイムやリスクを正しく理解し、信頼できる医師に相談すること
適切なケアを行えば、数ヶ月後には「なんだか最近、目元が明るくなったね」と言われるような、自然でハリのある表情を取り戻せるはずです。
「自分のクマにはどの治療が合っているのか分からない」「ダウンタイムが不安」という方は、ぜひ一度ソワン美容外科クリニックへお越しください。丁寧なカウンセリングを通じて、あなたのライフスタイルと肌状態に最適なプランをご提案させていただきます。まずは無料相談から、理想の目元への第一歩を踏み出してみませんか?
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