
「ソフウェーブを受けたのに、鏡を見ても変わった気がしない」「口コミでソフウェーブは効果なしと書かれていて不安になった」──こうした声を、当院のカウンセリングでもよくお聞きします。ただ、変化を感じられない背景には、たいてい5つの原因のいずれかが隠れています。原因が違えば次の打ち手も変わるため、まずは自分がどのケースにあてはまるかを切り分けることが先決です。本記事では、ソフウェーブは効果なしと感じてしまう原因と、その見分け方・対処法を、美容皮膚科医の立場から解説します。
第1章 ソフウェーブは本当に効果なし?先に結論と口コミが生まれる構図
結論として、ソフウェーブは効かない機器ではありません。真皮1.5mmに60〜70℃の熱を届け、コラーゲンとエラスチンの増生によってたるみとしわの改善を狙う、リフトアップ目的の治療機器です。
それでも「効かなかった」という声が生まれるのは、機器そのものではなく、判定のタイミングや悩みの層とのミスマッチが理由であることがほとんどです。この章では、判断の土台になる仕組みと、口コミが生まれる構図を先に整理します。
1-1. ソフウェーブとは?真皮1.5mmに60〜70℃を届けるSUPERB技術の仕組み
ソフウェーブは、SUPERB(同期型並行超音波ビーム)という特許機構を使った超音波の機器です。7列の円柱状の超音波ビームが敷き詰められるように届き、1.5mmの深さへ60〜70℃の熱を加えます。
イメージとしては、針で点を刺すのではなく面で均一に温める熱の入り方です。鉄板の一点だけを焼くのではなく、全体をムラなく温めるようなものと考えてください。
肌の土台に一定以上の熱が加わると、皮膚は傷を治そうとする反応を起こします。その過程で新しいコラーゲンやエラスチンが作られ、ハリと引き締めの変化、つまりリフトアップにつながっていきます。
1-2. 薬事承認を取得している国内唯一の顔面・頸部のしわ改善機器というソフウェーブの位置づけ
ソフウェーブは、顔面・頸部のしわ改善を目的とした超音波治療機器として国内唯一の薬事承認(たるみ・リフトアップは米国FDA認可)機器です。美容機器は数多くありますが、ここまでの承認を得ているものは限られます。
当てられる部位は顔全体・顎下・首です。期待できるのは、コラーゲン・エラスチンの増生によるたるみ・しわの改善と、ハリ・弾力・引き締めの変化になります。フェイスラインのもたつきや二重あごの改善を望む方、ダウンタイムなしで切らないリフトアップを希望する方に選ばれています。
【専門家コメント】承認区分は安全性と有効性が公的に審査された証ですが、「誰にでも同じだけ効く」という意味ではありません。私が診察でお伝えしているのは、機器名で選ぶのではなく、自分のたるみがどの層から来ているかで選ぶという順番です。この視点を持てるかどうかが、後悔するかどうかの分かれ道になります。
1-3. ソフウェーブは効果なしという口コミが生まれる3つの構図
否定的な口コミは、大きく3つの構図に整理できます。
①判定するタイミングが合っていない:熱刺激からコラーゲンが増えるまでには時間差があり、早すぎる判定では変化を捉えられません
②たるみの主因が別の層にある:皮下脂肪の下垂や深い層のゆるみが主因の場合、実感は乏しくなります
③期待していた変化の種類が違う:切開手術のような劇的な変形ではなく、じわじわと土台を立て直すタイプの治療です
いずれも「機器が効かない」という話ではなく、使い方と期待値の設計の問題です。第2章では、これを5つの原因に分けて見ていきます。
1-4. 自分のソフウェーブの「効果なし」がどのタイプか切り分けるセルフチェック
ご自身がどのタイプかは、次の3つの質問で大まかに切り分けられます。
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確認する項目 |
チェックの内容 |
疑われる原因 |
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いつ判定したか |
施術から1ヶ月経っていない/半年以上経っている |
判定が早すぎる/持続期間の経過 |
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どこがどう気になるか |
仰向けだと気にならない/脂肪のもたつきが主 |
たるみの主因の層がずれている |
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どの範囲に何ショットか |
気になる部位が範囲に入っていなかった |
ショット数と照射範囲の不足 |
【カウンセリングのコツ】受診の前に、施術日・ショット数・照射範囲の3点をメモして持参してください。この3つがそろっているだけで、原因の切り分けは格段に速く進みます。
第2章 ソフウェーブが効果なしと感じる5つの原因|原因別の見分け方と次の打ち手

ソフウェーブで効果なしと感じる原因は、判定の早さ・たるみの層・ショット数と範囲・持続期間の経過・痛みによる出力低下の5つに切り分けられます。どれにあてはまるかで、次にとるべき行動はまったく変わります。ここからは原因ごとに、見分け方と打ち手をセットで解説します。
2-1. 原因① ソフウェーブの効果判定が早すぎる
もっとも多いのが、判定が早すぎるケースです。熱が加わってからコラーゲンやエラスチンが作られ、ハリとして表に出るまでには時間差があります。当院では即効性があり1ヶ月以内から自覚する方が多いとご案内していますが、それでも翌日に結論を出すのは早すぎます。熱への反応の出方には個人差があり、リフトアップを実感し始める時期にも幅があります。
見分け方は単純で、施術から1ヶ月が経っていないかどうかです。まだであれば、判断する段階には至っていません。
次の打ち手は、判定そのものを先送りすることです。あわせて、前後の写真を同じ照明・同じ角度・同じ時間帯で撮っておくと、記憶ではなく画像で比べられます。人の目は少しずつの変化に慣れるため、写真の有無で実感の出方は大きく変わります。
2-2. 原因② たるみの主因が真皮になくソフウェーブが届いていない
ソフウェーブは真皮中層に効かせる機器です。たるみの主因が皮下脂肪の下垂やSMAS層のゆるみにある場合、単独では改善を感じにくくなります。顔のたるみに有効な美容医療を選ぶうえで、この「層の見極め」が最初の関門になります。
見分け方の目安は次のとおりです。
- 仰向けで気になる部分が目立たなくなる → 深い層の下垂が主因の可能性
- 頬の脂肪のもたつきやフェイスラインの重さが主な悩み → 脂肪層の関与が大きい可能性
- 肌のハリのなさや小じわが主な悩み → ソフウェーブが向きやすいタイプ
つまり向いているのは、皮膚そのもののハリの低下が悩みの中心にある方です。深い層が主因でリフトアップを求める場合は、第4章で触れる使い分けと併用が打ち手になります。
【専門家コメント】私が診察でまず確認するのは、悩みの正体がどの層にあるかです。皮膚をつまむ、仰向けで見る、笑ったときと無表情を比べる──こうした診察で層を切り分けてから、担当させる機器を決めます。層を見ずに機器を決めると、後悔につながりやすいというのが率直な実感です。
2-3. 原因③ ショット数と照射範囲が足りずソフウェーブが分散している
3つ目は、当て方の設計が悩みと噛み合っていないケースです。当院のメニューは両頬100ショットから全顔+顎下+首230ショットまで幅があり、狙える範囲は同じではありません。首のしわの改善を望む方が両頬のみを受けても、気になる部分には熱が届いていないことになります。
見分け方は、受けたときに気になっていた部位が範囲に入っていたかどうかです。契約したメニュー名を見返せば、ある程度は確認できます。
次の打ち手は、範囲の設計をカウンセリングで詰め直すことです。なお、どなたにも同じショット数が必要というものではありません。リフトアップしたい部位と広がりに合わせて範囲を決める、という順番が正しい考え方です。
2-4. 原因④ 持続期間を過ぎ、薄れた状態をソフウェーブは効果なしと感じている
一度は変化を感じたのに、時間が経って元に戻ったように見える場合、それは効かなかったのとは別の話です。ソフウェーブの持続期間は半年〜1年程度が目安で、その期間を過ぎればコラーゲンの増生で得たハリと引き締めの手応えはゆるやかに薄れていきます。
見分け方は「一度でも変化を実感した時期があったか」です。あったのであれば、機器は作用しています。
次の打ち手はメンテナンスの考え方に切り替えることです。当院では推奨回数や施術間隔を一律の数値ではご案内していません。肌の状態と生活背景を見たうえで、次のタイミングを一緒に決めていくのが実際の運用です。
2-5. 原因⑤ 痛みで出力を上げきれずソフウェーブ本来の力が出ていない
見落とされやすいのが、痛みが結果を削っているケースです。ソフウェーブの痛みは機械治療の中でも強めで、当院でも「かなりお痛みは強い施術」と正直にお伝えしています。痛みに耐えられず出力を下げれば、狙った深さに届く熱量が減り、そのぶんリフトアップの手応えも小さくなります。
見分け方は、施術中に「痛いので弱めてください」と伝えた記憶があるかどうかです。
【施術を受けた患者さんの感想】他院で受けたときは、途中から痛みが我慢できず弱めてもらいました。最後まで終わったので満足していたのですが、あとから思うと、あのとき出力が下がっていたのかもしれません。
このように、患者さんご自身は「最後まで受けた」と認識していても、実際に入った熱量は当初の設計より少ないことがあります。痛みは我慢の問題ではなく、結果を左右する技術的な条件です。だからこそ麻酔の選択肢が重要になります。詳しくは第5章で解説します。
第3章 ソフウェーブの効果はいつから?持続期間と「戻った」を誤解しない時間軸
ソフウェーブは1ヶ月以内から自覚し始め、持続期間は半年〜1年程度が目安です。この時間軸を知らずに判定すると、効いているのに効果なしと誤解してしまいます。時間の物差しを先に持つことが、正しい評価の第一歩です。
3-1. ソフウェーブの効果はいつから?1ヶ月以内に自覚し始めるのが目安
ソフウェーブは1ヶ月以内から自覚する方が多い 治療です。直後に肌が引き締まったように感じる方もいますが、ハリの立ち上がりは緩やかです。
肌の中では、次の流れが進んでいます。
- 60〜70℃の熱が加わり、肌のコラーゲン線維が熱変性を起こす
- 体が修復反応(創傷治癒)を始める
- 新しいコラーゲンやエラスチンが作られ、ハリと引き締めにつながる
2から3の段階に時間がかかるため、変化は少し遅れて現れます。[肌への効果が現れるまでの時間差についてはリジュランの効果はいつから出るのかを解説した記事が参考になります]。肌の再生を促す治療に共通する時間の感覚がつかめるはずです。
3-2. ソフウェーブの持続期間は半年〜1年程度が目安

持続の目安は半年〜1年程度です。永続しないことを欠点と捉える方もいますが、これは機器の限界というより、肌そのものが変化し続けているためです。
コラーゲンは作られる一方で分解もされ、加齢や紫外線の影響でハリを支える力は少しずつ落ちていきます。つまり、熱で立て直した土台も、時間とともに元の流れに戻っていくのが自然です。
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時期の目安 |
肌の中で起きていること |
判定の考え方 |
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施術直後 |
一過性のむくみや赤みが出る方もいる |
まだ判定の段階ではない |
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1ヶ月以内 |
コラーゲン・エラスチンの増生が進む |
リフトアップを自覚し始める目安 |
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半年〜1年 |
増生した土台がゆるやかに落ち着く |
持続期間の目安を過ぎた状態 |
この表のとおり、「戻った」という感覚は持続期間の経過であって、効かなかったこととは別の現象です。
3-3. 施術直後や翌日にソフウェーブは「効果なし」と判断すべきでない理由
直後は判定に向かない状態です。ソフウェーブは**ダウンタイム**のない治療ですが、一過性のむくみや、赤みが残る方もいるためです。むくみがあると輪郭がぼやけて見え、逆にすっきりしたように見えることもあります。どちらにしても素の状態ではありません。
翌日以降も、体調や睡眠、塩分の摂り方でむくみ方は変わります。日によって顔の印象が違うのは、施術の有無にかかわらず起きることです。
【カウンセリングのコツ】施術前に正面・斜め45度・下からの3カットを、同じ照明と角度で撮っておいてください。1ヶ月後に同条件で撮り直せば、記憶に頼らず自分で判定できます。条件がばらつくと比較になりませんので、洗面所の同じ位置で撮るなど、場所を決めてしまうのがおすすめです。
3-4. ソフウェーブは何回受ければよい?回数を断定しない当院の考え方
「1回で十分ですか」「何回受ければよいですか」は、非常によくいただく質問です。当院はこれに対して、一律の回数や施術間隔をあらかじめ提示していません。ホームページにも推奨回数の記載は置いていません。
理由は明確で、必要な設計が人によって違うからです。
- たるみの主因がどの層にあるか
- たるみの程度と、皮膚の厚み・弾力の状態
- 年齢や生活背景、今後どのくらいの頻度で通えるか
これらが変われば、狙う部位もタイミングも変わります。回数を先に決めることは、診察の結論を先に決めてしまうことと同じです。[施術回数の考え方はリジュランは何回で効果が出るのかを解説した記事もあわせてご覧ください]。回数を考えるときの視点が整理できます。
【専門家コメント】私が大切にしているのは、1回目の反応を見てから設計を組み直すという進め方です。同じ年齢・同じ悩みでも、熱への反応の出方には個人差があります。1回目の変化を確認してから次を考えるほうが、費用の面でも無駄がありません。
第4章 効果なしと感じたら比べたい|ソフウェーブとハイフ・ボルニューマの違いと使い分け
原因が「機器と悩みのミスマッチ」であれば、打ち手は乗り換えか併用になります。ソフウェーブ・ハイフ(HIFU)・ボルニューマは、熱を届ける層と入り方がそれぞれ違うためです。当院はいずれも導入していますので、この章では使い分けの考え方を整理します。
4-1. ソフウェーブとハイフは効かせる層が違う|真皮中層とSMAS・脂肪層
ソフウェーブとハイフは、どちらも超音波を使いますが、狙う層が異なります。ソフウェーブはSUPERB技術により深さ1.5mmの層を主標的とし、7列の円柱状のビームで面的に熱を入れて引き締めます。一方のハイフは、より深い層に超音波の熱を点状に集中させ、引き上げによるリフトアップを狙う治療です。
したがって「ソフウェーブはハイフの代わりになるか」への答えは、**悩みの層によって変わる**となります。肌のハリの低下が中心ならソフウェーブ、深い層のゆるみによる下垂の改善が中心ならハイフ、という整理です。どちらが優れているという話ではありません。
4-2. ソフウェーブとボルニューマ(RF)の違いとパワーの位置づけ

ボルニューマはRF(高周波)の機器で、熱の届け方がソフウェーブとは異なります。当院では、ソフウェーブについて「ハイフやRFとは異なり、真皮中層を中心に強力な熱を加えられる点が特徴」とご説明しています。SUPERB技術で真皮中層に熱を集めるため、現存する機器の中でこの深さにこれだけの熱量を入れられるものはなく、パワーの観点ではボルニューマを超えているというのが当院の見解です。
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施術 |
主に作用する層 |
向いている悩み |
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ソフウェーブ |
真皮中層(1.5mm) |
フェイスラインのたるみ、顔と首のしわ、ハリ・弾力の低下 |
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ハイフ(ウルトラフォーマーMPT) |
SMAS筋膜を含む、より深い層 |
土台からのリフトアップ、二重あご、輪郭のもたつき |
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ボルニューマ |
高周波(RF)が届く層 |
肌全体の引き締め、広い範囲をまとめてケアしたい |
細かい数値での比較はここでは行いません。設定は施術者や当て方によっても変わるため、自分の悩みがどの層にあるかを起点に選ぶほうが実務的です。
4-3. ソフウェーブの効果なしを避ける併用という打ち手|ハイフ・ボルニューマとの組み合わせ
たるみは1つの層だけで起きているわけではありません。そのため当院では、ソフウェーブとジャルプロスーパーハイドロ・ボルニューマ・ウルトラフォーマーMPT(ハイフ)との併用をおすすめしています。真皮中層はソフウェーブで立て直し、深い層の下垂の改善にはボルニューマやウルトラフォーマーMPT(ハイフ)といった機器でリフトアップを図ります。肌質そのものの底上げが必要な場合には、ジャルプロスーパーハイドロのような注入を組み合わせる、という考え方です。
ただし、何でも同時にできるわけではありません。当院では睡眠リジュランとの同日施術は、現時点では行っていません。施術時間が長くなり、麻酔の時間が延びてしまうためです。組み合わせを考える際は、この点も含めて医師に確認してみてください。
【専門家コメント】私は、たるみの治療を「層ごとに担当機器を割り振る」設計として組み立てています。1つの機器ですべての層をカバーしようとすると、どこかに無理が出ます。後悔の多くは機器の性能ではなく、割り振りの設計不足から生まれると考えています。
4-4. 頬こけが不安な方にソフウェーブが向いている理由
「頬がこけないか心配」という声は、たるみ治療の相談でとても多くいただきます。ソフウェーブは1.5mmの層を主標的とする設計**のため、脂肪層への干渉が起こりにくい機器です。当院でも、ダウンタイムをかけず、頬をこけさせずにハリを保ったままたるみを改善したい方に向く治療としてご案内しています。
ただし、頬こけが絶対に起きないと言い切ることはできません。もともとの脂肪量が少ない方や、加齢による変化が同時に進んでいる方では、印象の見え方が変わる可能性はあります。だからこそ、事前に顔の脂肪量を診てもらうことが大切です。
【カウンセリングのコツ】「頬がこけませんか」は、遠慮せず聞いてよい質問です。このとき、一般論だけで即答する医師よりも、実際に顔に触れて脂肪の量や皮膚の厚みを診てから答えてくれる医師のほうが信頼できます。答え方そのものが、診立ての深さを測る材料になります。
第5章 痛みと麻酔がソフウェーブの効果を左右する|我慢が「効果なし」を招く仕組み
ソフウェーブの痛みは強めですが、我慢して出力を下げると、得られる結果を損ないやすくなります。痛みは「耐えるもの」ではなく、麻酔で設計して消すものとお考えください。この章では、痛みと結果の関係、そして当院がどう対処しているかを解説します。
5-1. ソフウェーブの痛みは機械治療の中でも強め
まず正直にお伝えすると、ソフウェーブの痛みは機械治療の中でもかなり強い部類に入ります。当院でも「かなりお痛みは強い施術」とご案内しています。
理由は仕組みにあります。SUPERB技術は真皮中層のコラーゲンに働きかけるため、60〜70℃という高い熱を集中させ、その瞬間にジリッとした強い熱感が走ります。深いところに超音波の熱をしっかり入れる治療である以上、刺激が小さいはずはありません。
感じ方には個人差が大きく、平気だったという方もいれば、想像以上だったという方もいます。痛みを軽く見せて説明するクリニックほど、当日に困ることになるというのが私の考えです。
5-2. 麻酔クリームを塗ってソフウェーブを行う当院の基本
当院では通常、麻酔クリームを塗ってから治療を行います。塗布後、麻酔が効くまでの時間をきちんと置いてから開始するのが基本の流れです。
この表面麻酔だけで、最後までリフトアップに必要な出力を保てる方も少なくありません。痛みに強い方や、両頬など範囲が限られている場合は、多くのケースでクリームの範囲内に収まります。
一方で、範囲が広い場合や痛みに敏感な方では、表面麻酔だけでは十分でないこともあります。そのときに選べる手段を用意しておくことが、リフトアップの手応えを守ることにつながります。
5-3. 痛みで効果を落とさないための睡眠ソフウェーブ(静脈麻酔・院長施術)
当院には睡眠麻酔(静脈麻酔・鎮静)があり、これを用いた睡眠ソフウェーブをご用意しています。麻酔の管理は、麻酔科の知識と経験をもとに院長である私が行っています。
最大の意味は、眠っている間に必要な出力のまま最後まで照射を完了できることです。第2章の原因⑤で触れたとおり、痛みで出力を下げれば真皮中層に届く熱量が減り、リフトアップの実感も小さくなります。痛みを消せば、出力を落とす理由がなくなるわけです。
また当院では、麻酔薬をはじめ使用する製剤を患者さんの目の前で開封しています。何を使っているかを見ていただき、正規品であることをご自身で確認できる状態にするためです。[睡眠麻酔プレミアムコースの内容について詳しくはこちらの記事をご覧ください]。
【ドクターの本音レビュー】私自身もソフウェーブを受けていますが、正直に言って楽な治療ではありません。だからこそ、麻酔を使うかどうかで完了できる出力が変わるという実感があります。医師が「痛みは我慢できる範囲です」と軽く言うのは、あまり誠実ではないと感じています。
5-4. ソフウェーブはダウンタイムなし|赤みと当日からのメイク・入浴
痛みは強い一方で、ダウンタイムの負担は小さい治療です。当院ではソフウェーブをノーダウンタイムの治療としてご案内しており、当日からメイクも入浴も可能です。引き締めを狙いながら生活を止めずに済む点は、大きな利点だといえます。
ただし、治療後に赤みが残る方はいらっしゃいます。これは熱が入った反応であり、時間とともに落ち着いていきますが、出方には個人差があります。気になる場合は自己判断せず、医師にご相談ください。
【施術を受けた患者さんの感想】終わったあとに顔が少し赤くなりましたが、そのままメイクをして予定に向かえました。ダウンタイムを取れない仕事なので、そこがいちばん助かりました。
このように、休みを取りにくい方でもリフトアップを狙えることは、ソフウェーブが選ばれる大きな理由になっています。
第6章 ソフウェーブで効果なしと後悔しないためのクリニック選びと料金の見方
ソフウェーブで後悔しないために見るべきは、価格の安さやダウンタイムの短さではなくショット数・照射範囲・痛みへの備えの3点です。同じ「全顔」でも中身は同じではありません。この章では、料金の読み方と確認すべき項目、そして受けられない方の条件を整理します。
6-1. ソフウェーブの料金はショット数と照射範囲で比較する
料金を比べるときは、「全顔でいくら」だけを見ないことが大前提です。ショット数と照射範囲がセットで示されて初めて、費用の比較が成り立ちます。
- ショット数:同じ範囲でも数が違えば、入る熱の総量が変わります
- 照射範囲:顎下や首が含まれるかで、リフトアップや改善を狙える範囲が変わります
- 担当医:誰が担当するかで価格設定が変わるクリニックもあります
【専門家コメント】私が患者さんにお伝えしているのは、単価ではなく「気になる部位が照射範囲に入っているか」で選ぶということです。安く受けられても、気になる首のしわが範囲外であれば、その料金は目的に届いていません。
6-2. 当院のソフウェーブ料金一覧|通常施術と睡眠ソフウェーブ
リフトアップを目的とした当院の料金は、以下のとおりです(税込・2026年9月時点)。
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メニュー |
通常 |
睡眠ソフウェーブ(院長施術) |
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両頬 100ショット |
¥120,000 |
¥198,000 |
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全顔 150ショット |
¥170,000 |
¥249,800 |
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全顔+顎下 200ショット |
¥220,000 |
¥298,000 |
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全顔+顎下+首 230ショット |
¥250,000 |
¥330,000 |
なお、通常のメニューを院長が担当する場合は、上記に+¥30,000が加算されます。[当院のソフウェーブのメニュー内容・料金はソフウェーブのページで確認できます]。
6-3. ソフウェーブで効果なしを防ぐためにカウンセリングで確認したい3つのこと

カウンセリングで次の3点を確認できれば、後悔のリスクは大きく下がります。
- 自分のたるみの主因がどの層にあるかを、実際に顔を診たうえで説明してくれるか
- 照射範囲とショット数を、その根拠とセットで示してくれるか
- 痛みが強かった場合に、麻酔の選択肢を用意しているか
[施術で後悔しないためのクリニック選びのポイントはリジュランの失敗例を解説した記事でも触れています]。機器は違っても、選び方の考え方は共通しています。
【カウンセリングのコツ】「何ショット打ちますか」と聞くよりも、「私のたるみはどの層が主因ですか」と聞いてみてください。この質問への答え方で、医師の診立ての深さがはっきりわかります。
6-4. ソフウェーブを受けられない方|禁忌と注意が必要なケース
安全のため、次に当てはまる方はソフウェーブを受けていただけません。
- 治療部位にペースメーカーなどの電子機器が埋め込まれている方
- 開放創、炎症性皮膚疾患、皮膚感染症、悪性腫瘍のある方
- 妊娠中の方
該当するかどうか判断がつかない場合は、持病やお薬の情報を含めて、事前に医師へお伝えください。カウンセリングの段階で共有いただければ、ハリの底上げやたるみの改善に向けた別の選択肢もご案内できます。
第7章 ソフウェーブの効果に関するよくある疑問
ここでは、当院のカウンセリングで実際によくいただく質問にお答えします。いずれも、ソフウェーブは効果なしという誤解につながりやすい論点です。
7-1. ソフウェーブは1回だけでも効果はありますか?
1回でもハリの戻りやリフトアップの変化を実感される方はいらっしゃいます。ただし、必要な回数は悩みの内容と程度によって変わるため、一律の目安はご案内していません。ダウンタイムのない治療ですので、まずは1回受けたうえで、反応を見ながら次を考える進め方をおすすめしています。
7-2. ソフウェーブの効果が「戻った」と感じたら、また受けても大丈夫ですか?
持続の目安は半年〜1年程度ですので、その頃に引き締めの手応えが薄れるのは自然なことです。改めて受けていただくことは問題ありません。ただし最適な間隔は肌の状態によって異なるため、次のタイミングは診察のうえで一緒に決めています。
7-3. ソフウェーブに保険は使えますか?
ソフウェーブは美容目的の治療であり、自由診療となります。健康保険は適用されません。費用は全額自己負担となりますので、事前に総額をご確認ください。
7-4. ソフウェーブの施術時間はどのくらいかかりますか?
実際に当てている時間は30〜60分が目安で、範囲によって前後します。これに加えて、麻酔クリームを塗って効くまでの待ち時間と、診察・お会計の時間をみておくと安心です。ダウンタイムがないため、終わったあとの予定は通常どおり入れていただけます。
7-5. ソフウェーブで火傷のリスクはありますか?
当院では「火傷の報告はほとんどありませんが、リスクはゼロではありません」とご案内しています。熱を扱う治療である以上、可能性をなくすことはできないためです。だからこそ、出力の設定と照射手技の管理が重要になります。超音波の熱を安全域を保った設定で丁寧に入れること、そして治療中の反応を見ながら進めることが前提です。
7-6. ソフウェーブの施術後、いつからメイクや入浴ができますか?
いずれも当日から可能です。ノーダウンタイムの治療ですので、そのまま日常生活に戻っていただけます。赤みが出た場合の過ごし方や、その他のスキンケアの再開時期については、状態に個人差があるため診察時にご確認ください。
7-7. ソフウェーブと他の施術を同じ日に受けられますか?
組み合わせによります。当院では睡眠リジュランとの同日施術は、現時点では行っておりません。機械治療と注入を続けると時間が長くなり、麻酔の時間も延びてしまうためです。併用そのものは有効で、当院ではジャルプロスーパーハイドロ・ボルニューマ・ウルトラフォーマーMPT(ハイフ)との組み合わせをご案内しています。
【カウンセリングのコツ】同じ日に受けたい治療がある場合は、優先順位を先に伝えてください。「今日はリフトアップを優先したい」と言えるだけで、組み立てはずっとスムーズになります。
ソフウェーブは効果なしと言われることがありますが、その多くは機器の問題ではなく、判定の時期・たるみの層・照射範囲・持続期間・痛みによる出力低下のいずれかで説明がつきます。逆にいえば、この5つのどれに当てはまるかがわかれば、次の打ち手は具体的に見えてきます。ダウンタイムをかけずにハリとたるみの改善を目指せる治療ですので、一度の結果で見切りをつけてしまうのはもったいないことです。
次の一歩としておすすめしたいのは、施術日・ショット数・照射範囲の3点を控えて、たるみの層を診てもらうところから始めることです。この3点があれば、原因の切り分けはその場で進みます。ソフウェーブを続けるにせよ、別の機器に組み替えるにせよ、判断の材料はご自身の顔の中にあります。
ソワン美容皮膚科クリニック表参道院
院長 小平智文
Instagram: https://www.instagram.com/soinbeautyclinic/



