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「プルリアルとリジュラン、名前も仕組みも似ているけれど、結局どちらを選べばいいのでしょうか」。カウンセリングで、私が最も多くいただく質問のひとつです。どちらもポリヌクレオチド(PN)を主成分とする肌育注射で、混同されがちなのは無理もありません。ですが、両者は得意とする役割がはっきり異なります。
私はプルリアルとリジュランの両方を取り扱い、患者さんお一人おひとりの肌悩みに合わせて使い分けています。本記事では、両方を診療で使う医師の立場から、成分・効果・料金・向いている人までを比較し、あなたに合うのはどちらかを解説します。
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第1章 プルリアルとリジュランとは?どちらもPN製剤の肌育注射
まずはプルリアルとリジュラン、それぞれがどのような製剤なのかを整理します。両者に共通するキーワードが「PN製剤」であり、これを理解すると違いも見えやすくなります。
1-1. プルリアル(プルリアルデンシファイ)の基本|PN濃度1%+非架橋ヒアルロン酸+マンニトール
プルリアルの正式名称は「プルリアルデンシファイ」です。主成分はサーモン由来のPN(ポリヌクレオチド)──サケの精子などから抽出したDNA由来の成分で、肌の再生力を高め、うるおいを保つ働きがあります。
プルリアルの特徴は、このPN(濃度1%)に加えて、非架橋ヒアルロン酸とマンニトールを配合している点にあります。非架橋ヒアルロン酸は肌になじみやすいうるおい成分、マンニトールは糖アルコールの一種で、成分の劣化を抑える抗酸化的な役割を担います。
つまりプルリアルは、保水力・弾力性・持続性をバランスよく高める設計です。海外では、マイナス15歳の肌年齢の若返り報告もあります。私が診てきた中でも、肌全体の質感を底上げしたい方に向いた製剤だと感じています。
1-2. リジュランの基本|PDRN 2%の高濃度で肌再生・組織修復に特化
一方のリジュランは、主成分にPDRNを用いた製剤です。PDRNはPNをさらに細かくした断片で、傷んだ組織の修復や細胞の再生を後押しする働きがあります。リジュランはこのPDRNを2%という高濃度で配合し、肌再生・組織修復に特化しているのが最大の特徴です。
当院で取り扱うリジュランは、リジュランブラック・リジュランi・リジュランSの3種類です。それぞれ狙う部位や悩みが異なり、この3種を使い分けられる点が、リジュランを扱ううえでの強みになります。詳しい使い分けは第4章で解説します。
なお、以前流通していた「リジュランHB」は当院ではもう取り扱っておりません。当院の製品としては、上記3種類とご理解ください。
1-3. PN製剤(肌育注射)が注目される理由
プルリアルもリジュランも、まとめて「PN製剤」「肌育注射」「スキンブースター」と呼ばれます。近年これほど注目されるのには理由があります。
従来のヒアルロン酸注入は、ほうれい線や頬などにボリュームを足して、へこみを物理的に埋める施術でした。これに対しPN製剤は、肌そのものの質を育てるという発想が根本的に異なります。
|項目|ヒアルロン酸注入|PN製剤(肌育注射)|
|主な目的|ボリューム充填(へこみを埋める)|肌質改善(肌を育てる)|
|アプローチ|形を足す|再生力・保水力を高める|
|向く悩み|くぼみ・輪郭のもたつき|ハリ低下・乾燥・きめ・ニキビ跡|
「シワを埋めたい」のか、「肌そのものを元気にしたい」のか。目的がここまで違うため、PN製剤はヒアルロン酸注入とは別枠の選択肢として広がっているのです。
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第2章 プルリアルとリジュランの違いを一覧比較|成分・濃度・持続・料金早見表
ここからは、プルリアルとリジュランの違いを具体的に見ていきます。まずは全体像をつかむため、主要スペックを一覧にまとめました。
2-1. 主要スペック比較表
|項目|プルリアル|リジュラン|
|主成分|サーモン由来PN|PDRN|
|PN/PDRN濃度|1%|2%|
|追加成分|非架橋ヒアルロン酸・マンニトール|なし|
|特化領域|保水・ハリ・持続|再生・修復|
|持続期間|3〜5ヶ月|3〜5ヶ月|
|推奨回数|3週ごと計3回→半年〜1年ごとメンテ|2〜3週ごと計4回→半年ごとメンテ|
表を見ていただくと、両者の性格の違いがはっきりします。プルリアルは追加成分によって保水と弾力に厚みを持たせた製剤、リジュランは高濃度PDRNで再生と修復に振り切った製剤、と整理できます。
2-2. 成分・作用機序の違い|「保水・弾力のプルリアル」と「再生・修復のリジュラン」
作用機序の面から見ると、両者の役割分担はさらに明確になります。
プルリアルは、PNの再生サポートに加え、非架橋ヒアルロン酸が水分を抱え込み、マンニトールが成分の安定を助けます。その結果、保水力・弾力・持続性という「うるおいとハリの底上げ」に強みを発揮します。乾燥やハリ不足で肌全体がしぼんで見える方に、私はよくご提案します。
リジュランは、PDRNを2%と高濃度で配合し、肌再生・組織修復に特化しています。ダメージを受けた組織の立て直しを後押しするため、ニキビ跡のような凹みや毛穴といった、構造的な悩みへのアプローチに向いています。
【ドクターの本音レビュー】私自身の使い分けの感覚を正直にお伝えすると、「肌のうるおいと質感をなめらかに整えたい」ならプルリアル、「凹みや傷んだ肌を作り直したい」ならリジュラン、という軸で考えています。どちらが優れているという話ではなく、目的が違えば最適解も変わるというのが本音です。
2-3. 持続期間・必要回数の違い
持続期間はどちらも3〜5ヶ月が目安で、大きな差はありません。違いが出るのは推奨回数です。
プルリアルは初期に3週ごと計3回を行い、その後は半年〜1年ごとのメンテナンスが目安です。リジュランは初期に2〜3週ごと計4回、その後は半年ごとが目安になります。いずれも、1回で完結するのではなく複数回で肌を育てていく施術だとお考えください。
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第3章 プルリアルの効果とメリット・向いている人
この章では、プルリアルに絞って、期待できる効果と向いている方を掘り下げます。
3-1. プルリアルに期待できる効果|保水力・ハリ・ツヤ・きめ細やかさ
プルリアルの効果の中心は、保水力・ハリ・ツヤ・きめの細かさです。非架橋ヒアルロン酸とマンニトールを組み合わせた設計により、うるおいと弾力を同時に底上げできる点が魅力です。
肌の内側から水分を抱え、乾燥でしぼんでいた質感がふっくらと整っていく。海外では、マイナス15歳の肌年齢の若返りが報告されており、肌全体の印象を若々しく導く力が期待されています。もちろん効果には個人差がありますが、多くの症例で「肌にツヤが戻った」という手応えが見られます。
適応部位は幅広く、全顔・部分・目元・首・手の甲まで対応できます。「顔だけでなく首や手も一緒に整えたい」という方にも使いやすい製剤です。
3-2. プルリアルが向いているのはこんな人

以下のような方には、プルリアルが向いていると私は考えています。
– 乾燥が気になり、肌の水分不足を感じる方
– ハリの低下やたるみ感が出てきた方
– 特定の悩みより、全顔の質感をまとめて底上げしたい方
– 効果の持続性を重視したい方
– 首や手の甲まで含めて、うるおいを整えたい方
【カウンセリングのコツ】「何か一点だけを直したいわけではなく、なんとなく肌全体が疲れて見える」。そう感じている方は、まさにプルリアルの得意分野です。カウンセリングでは、鏡を見ながら乾燥のしやすい部位を一緒に確認し、全顔で整えるべきか部分で足りるかを判断していきます。
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第4章 リジュランの効果とメリット・向いている人|3種類の使い分け
続いて、リジュランの効果と、当院で扱う3種類の使い分けを解説します。ここがリジュランを選ぶうえで最も大切なポイントです。
4-1. リジュランに期待できる効果|肌再生・組織修復(PDRN2%)
リジュランの効果の核は、肌再生と組織修復です。PDRNを2%という高濃度で配合しているため、傷んだ組織の立て直しを力強く後押しします。
そのため、乾燥やハリ低下といった表面的な悩みだけでなく、ニキビ跡の凹み・毛穴・目元といった、肌の構造そのものに関わる悩みへのアプローチに強みがあります。肌の土台を作り直すイメージで、私は患者さんにご説明しています。
4-2. リジュランブラック・i・Sの使い分け

当院のリジュランは3種類あり、それぞれ狙う部位が明確に分かれています。この使い分けができるからこそ、悩みにピンポイントで応えられます。
|種類|適応部位・悩み|規格|
|リジュランブラック|顔・体のシワ全般|2.7cc・5.4cc|
|リジュランi|目周り|1cc|
|リジュランS|凹み・ニキビ跡・毛穴|1cc|
リジュランブラックは顔や体の広い範囲のシワに、リジュランiは繊細な目周りに、リジュランSは凹みやニキビ跡・毛穴に、というのが基本の考え方です。「目元も気になるし、頬のニキビ跡もある」という場合には、部位ごとに種類を組み合わせることもあります。
4-3. リジュランが向いているのはこんな人
リジュランは、以下のような方に向いています。
– ニキビ跡の凹みや毛穴の目立ちを改善したい方(リジュランS)
– 目周りの小ジワや質感が気になる方(リジュランi)
– 顔全体のシワをまとめて整えたい方(リジュランブラック)
– 保湿ケアでは物足りず、肌の再生力そのものを高めたい方
【施術を受けた患者さんの感想】ニキビ跡の凹みを長年気にされていた方が、「メイクでも隠しきれなかった部分が、回を重ねるごとに気にならなくなってきた」とおっしゃっていました。効果の出方には個人差がありますが、構造的な悩みに向き合いたい方には、リジュランが心強い選択肢になります。
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第5章 結局どっちがいい?プルリアルとリジュランの選び方・使い分け
ここまでを踏まえ、プルリアルとリジュランの選び方を整理します。「結局どっちがいいのか」の答えは、あなたの悩みと目的によって決まります。
5-1. 悩み別・目的別の選び方
悩みごとに、私がおすすめする製剤と理由をまとめました。
|悩み・目的|おすすめ|理由|
|保水・ハリ・ツヤを持続させたい|プルリアル|非架橋HA・マンニトールで保水と弾力を底上げ|
|深い凹み・ニキビ跡を改善したい|リジュランS|高濃度PDRNで再生・修復に特化|
|目元の小ジワ・質感を整えたい|リジュランi|目周り専用規格で繊細な部位に対応|
|顔全体のシワを整えたい|リジュランブラック|顔・体のシワ全般に広く対応|
「うるおいと質感の底上げ」ならプルリアル、「構造的な悩みの改善」ならリジュランの各種、という軸で選んでいただくと迷いにくくなります。
5-2. 併用という選択肢|両方取り扱う当院だからできる提案

見落とされがちですが、プルリアルとリジュランを併用するという選択肢もあります。
たとえば「肌全体のうるおいはプルリアルで底上げしつつ、気になるニキビ跡だけはリジュランSでピンポイントに攻める」といった組み合わせです。悩みが一つでない方には、むしろこの併用が理にかなうことも少なくありません。
【専門家コメント】どちらか一方だけを扱うクリニックでは、その製剤に寄せた提案になりがちです。当院はプルリアルとリジュランの両方を取り扱っているからこそ、製剤ありきではなく、あなたの肌を起点に最適な組み合わせをご提案できます。これは両方を扱う医師として、大切にしている姿勢です。
5-3. 料金比較
料金も選ぶうえで欠かせない情報です。当院の税込料金をまとめました。
|メニュー|初回|通常/3回|
|プルリアル 部分2cc|¥64,800|¥69,800/¥194,400|
|プルリアル 全顔4cc|¥129,600|¥142,000/¥388,800|
|リジュランブラック 2.7cc|¥59,800|¥69,800/¥179,400|
|リジュランi 1cc|¥49,800|¥59,800/¥149,400|
|リジュランS 1cc|¥49,800|¥59,800/¥149,400|
初回価格でお試しいただき、続けるかを判断する方が多い印象です。複数回セットの方が1回あたりの負担は抑えられますので、継続を前提とする場合は3回セットもご検討ください。
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第6章 プルリアルとリジュランのダウンタイム・痛み・麻酔と施術の流れ
プルリアルもリジュランも注射の施術です。ダウンタイムや痛みは気になるところだと思いますので、正直にお伝えします。
6-1. ダウンタイムと経過|エンボスの跡・針痕・内出血
注射直後は、注入部位にエンボスの跡(ふくらみのある腫れ)が出ます。時系列で経過を整理します。
|症状|経過の目安|
|エンボスの跡(腫れ)|数時間で落ち着く|
|針痕|2〜3日程度|
|内出血|出た場合は1週間程度|
シャワーは当日から可能、メイクは翌日から可能です。ダウンタイムは比較的短めですが、内出血が出るかどうかには個人差があります。大切なご予定の直前は避け、少し余裕をもって受けられることをおすすめします。
6-2. 痛み対策|麻酔クリーム必須と睡眠麻酔

正直にお伝えすると、PN製剤の注射は痛みが強めです。だからこそ当院では、痛みへの備えを大切にしています。
まず、麻酔クリームは必須でご用意しています。そのうえで、痛みに不安が強い方には、ご希望に応じて静脈麻酔(睡眠麻酔)もご用意しています。眠っている間に施術が終わる「睡眠プルリアル」「睡眠リジュラン」です。
ここは当院が特に力を入れている部分です。**院長である私(小平智文)は麻酔科標榜医であり、全身麻酔は3,000例を超える経験**があります。麻酔を熟知した医師が管理するからこそ、睡眠麻酔も安心して選んでいただけます。「痛みが怖くて一歩踏み出せない」という方こそ、遠慮なくご相談ください。
6-3. 受けられない人・術後の注意(禁忌)
安全のため、受けられない方と術後の注意もお伝えします。プルリアルとリジュランはサーモン由来の成分を含むため、以下に該当する方は施術を受けられません。
– 魚・魚卵アレルギーのある方
– 妊娠中・授乳中の方
また、術後は肌が落ち着くまで注意が必要です。術後1週間はサウナ・顔面マッサージ・激しい運動を避けてください。血行が過度に促されると、内出血や腫れが長引くことがあります。1ヶ月以内に他の美容施術を予定している場合も、事前に必ずご相談ください。
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第7章 プルリアルとリジュランに関するよくある疑問

最後に、プルリアルとリジュランについてカウンセリングでよくいただく質問にお答えします。
7-1. プルリアルとリジュランは併用できますか?
はい、併用できます。むしろ、悩みが複数ある方には併用が向くこともあります。「全顔の保水はプルリアル、ニキビ跡はリジュランS」といった組み合わせが代表例です。当院は両方を扱っておりますので、あなたの肌に合わせて配分をご提案します。
7-2. プルリアルとリジュランはどちらが痛いですか?
どちらもPN製剤の注射で、痛みは強めという点は共通しています。感じ方には個人差があり、部位によっても変わります。いずれの場合も麻酔クリームは必須で、ご希望に応じて睡眠麻酔も選べますので、「痛みが心配」という理由で製剤を決める必要はありません。
7-3. 効果はどのくらいで実感できますか/何回受ければいいですか?
肌育注射は、1回で劇的に変わるというより、複数回かけて肌を育てていく施術です。プルリアルは3週ごと計3回、リジュランは2〜3週ごと計4回が初期の目安です。実感の時期には個人差がありますが、回を重ねるほど手応えを感じやすくなり、多くの症例で徐々に肌質の変化が見られます。
7-4. 他の肌育製剤(ジュベルック等)とは何が違いますか?
ジュベルックなど他の肌育製剤も選択肢のひとつですが、成分や作用の方向性が異なります。プルリアルは保水・弾力(非架橋HA・マンニトール配合)、リジュランは再生・修復(高濃度PDRN)が持ち味です。どの製剤が合うかは肌質と悩み次第ですので、まずは目的を整理したうえで医師と相談するのが近道です。
7-5. クリニック選びで気をつけることは?
肌育注射は肌に直接入れる施術ですので、正規品かどうか、そして製剤の純度が保たれているか**の確認はとても大切です。私が一つおすすめしたいのは、薬剤の開封を確認できるかという視点です。当院では、患者さんの目の前で薬剤を開封しています。何を、どのように注入するのかを見ていただくことで、安心して施術を受けていただけると考えているからです。
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プルリアルとリジュランは、どちらもPN製剤の肌育注射でありながら、プルリアルは保水・ハリ・持続、リジュランは再生・修復という異なる強みを持っています。「うるおいと質感を全体に底上げしたい」ならプルリアル、「凹みや目元、顔全体のシワなど構造的な悩みを整えたい」ならリジュランの各種、という軸で考えると選びやすくなります。そして、悩みが一つでない方には**両方を組み合わせる**という道もあります。
大切なのは、製剤の名前で選ぶことではなく、あなたの肌の状態と目的から逆算して選ぶことです。当院はプルリアルとリジュランの両方を取り扱い、睡眠麻酔も完備しています。どちらが自分に合うか迷ったら、まずは信頼できる医師に、肌の悩みそのものを相談することから始めてみましょう。
ソワン美容皮膚科クリニック表参道院
院長 小平智文



